【日本代表W杯予選】日本VSイラク

この試合は最終予選の中で最も厳しい試合になってしまった。
暑さが以上な上に怪我人も続出。
まさに監督の力量が一番試される試合だった。
結果は残念ながら引き分け。

勝てる試合だったと思う人は沢山いるだろう。
試合前のフォーメーションを見て本田と原口のポジションが逆じゃないかと思った人は多いはずだ。
確かにサイドにはスピードとスタミナが武器の原口でトップ下にはタメが作れミドルが打てスルーパスが出せる本田が理想だったかもしれないが、この試合指揮官はセカンドボールを多く拾い早い時間帯で日本のペースにする事を一番に考えてのフォーメーションだと思う。

原口のほうが本田に比べてスタミナがあることでセカンドボールが拾える可能性が高くなる事を考えればこのフォーメーションは納得できるんではないだろうか?!
試合は前半8分本田のCKから大迫のヘディングで日本が先制点!
先制点を決めその後はCBを中心に完璧な守備陣形を整え、攻撃陣は試合配分を考えた守備からの追加点を狙う形を何とか作ろうとしてる感じが伺えた。
しかし前半の中盤頃から日本の選手には疲れが見えるようになっていた。それでも集中を切らさずに守備に関してはとても良かったと思う。この試合が初スタメンだった井手口は20歳とは思えない落ち着きで完全に代表の中心で何年もやっていたかのようなプレーを随時に魅せていた。
前半に関しては十分合格点の内容だと思う。
攻撃に迫力がなかったとかパスが繋がらすぎとか思う人はたくさんいると思うが、慣れない暑さと怪我人を考えればアウェーで先制点が取れ無失点の時点で十分だと思う。

後半の立ち上がりは少し劣勢にみえたが前半同様守備に安定感はあった。
しかし井手口の負傷交代をかわきりに徐々にイラクが攻勢に出て来たように感じた。
この井手口の交代は指揮官に取っては大誤算だっただろう。
このような暑さでましてや硬直した試合では
選手交代のタイミングで勝負が決まると言っても過言ではないぐらい交代のタイミングが重要である。指揮官はここで今野を呼んだ。
この人選は良かったと思う。1点リードの状況でスタミナがあり守備力に定評がある今野が出場するのが妥当な選択に間違いではなかったと思う。
ただ指揮官は2枚目のカードで完全ににミスを犯してしまう。
スタミナと頑張りが武器の原口を後半の25分で交代させてしまう。確かに原口は絶好調ではなかったと思うが守備の場面ではとても効いていた。それだけに交代が原口??
と思った人も多いだろう。
あきらかにこの試合で言えば久保を交代させるべきだった。
そして一番の疑問点はなぜ乾を使わないのかだ!!!
シリア戦の乾を見ていればイラク戦にスタメンで出場してもおかしくない出来だったと思う。
『たられば』の話にはなるが、あの場面は久保と乾の交代がベストであったと考える他ない。
そして悪夢の時間がやってくる後半27分DFとGKの連携ミスでまさかの失点。
それと同時に酒井宏樹の負傷交代。
まさに最悪の状況となってしまった。
勝ちに行きたいので攻撃の選手を入れたいが守備の選手の負傷交代なので最後のカードを守備の選手で使ってしまう事になる。
指揮官に取っても1試合で2度目の大誤算だったに違いない。
それとは対照的にイラクの交代はとても良かったと思う。途中から入ってきた11番とセリエAでもプレーしている6番が後半の中盤から終盤まで積極的に攻撃を仕掛けてきた。
特に6番はセリエAでやってるだけの実力はあると思わすプレーを何度か仕掛けてきた。
1対1で確実にセンタリングを上げる所は流石だった。
終盤には日本もパワープレーにでるが最後の本田のシュートもGKの正面ここで無情にも試合終了の笛が鳴った。

結果は引き分けに終わったが、なぜか負けた気分になった人は多いと思う。
私もその一人だ。
この試合のターニングポイントは2枚目の交代枠に尽きる。
やはり原口を残して乾を投入していれば結果は違ってたかもしれなかった。